木の下陰 地誌 写

資料コード 03OD0624201501
タイトル 木の下陰 地誌 写
分野 歴史
場所(市町村名) 伊那郡
制作年(西暦) 1779
制作年(和暦) 安永8年
時代 江戸
制作者
制作者(ヨミ)
大きさ
資料解説 信濃国高遠領内の見聞を記録したもので、筆者は高遠藩の家老の葛上源五兵衛である。全3巻であるが、1,2巻だけで3巻を欠く。安永8年(1779)の著である。葛上は歳々庵紀流といい、和歌を良くしたというが、巻中いたる所に、俳句・漢詩・和歌・紀行などをふんだんに添え、文芸性豊かな見聞記になっている。反面、「城郭や土地の広狭などは記さず」、「城の興廃治乱等はあまねく人の知る所」も省略し、もっぱら民間に伝わる伝承・民話・史料・わらべ歌などを取上げ、地名に関する関心も高い。内容は多彩豊富で、おしどりを撃った猟師の話、観音岩などの伝説、建福寺では、「境内の松茸を会津松平家へ贈っているが、今は蕎麦になった」などという記事もある。また、歴史への関心も高く、寺院の沿革・宝物・鐘銘・梁銘・碑銘・制札・塔頭の縁起などの史料も記録し、もと武田番匠の農民が所持していた信玄の朱印状などもある。
二次利用条件
コピーライト 長野県立歴史館
施設名 長野県立歴史館