孔子家語増註 1.2

資料コード 02BK0113045942
タイトル 孔子家語増註 1.2
分野 歴史 習俗
場所(市町村名) 飯田市
制作年(西暦) 1742
制作年(和暦) 寛保2年
時代 江戸
制作者 太宰 春台/増註
制作者(ヨミ) ダザイ シュンダイ
大きさ 26
資料解説 「孔子家語(けご)」は、中国の魏(B.C.403~B.C.225)の王粛の注本から出た10巻本である。この本は、「漢書芸文志」の「六芸」の「論語」の部に27巻が入っているので、中国の前漢時代(B.C.202~A.C.8)には存在した、という。内容は、論語部に入っているので、孔子の言行録である「論語」に類する書である、と思われる。なお、わが国には、平安初期の文章博士藤原佐世(?~898)の「日本国見在書目録」に記載されているので、9世紀末には伝わっていた、と考えられる。寛保2年(1742)の「孔子家語」は、前記のものに太宰春台の増注が加わり、一冊に2巻ずつ収納されているので全5冊からなる。 巻1には、太宰春台の「増注孔子家語序」、「孔子家語序」、「王粛略伝」及び第1巻から第10巻までの詳細な目次の「孔子家語編目」が記載される。そのあとに、孔子が魯国に仕えて実績をあげ、魯公の相談に応じたことなどを述べた「相魯第一」。魯の大司寇となった孔子が罪悪とは何か、刑罰は如何にあるべきかを述べた「始誅第二」。孔子が曽子に王者の言(道)を解説する「王言解第三」。大昏(人君の婚礼)を例として敬のあり方を述べた「大昏解第四」。儒者のあり方・考え方などを述べた「儒行解第五」。哀公と子遊が孔子に礼について問い、その答えの「問禮第六」。孔子と哀公との対話を通じて、国家の統治には有能な者より有徳の者を択ぶことが重要であることを述べた「五儀解第七」。 巻2には、孔子の3人の弟子子路・子貢・顔淵が各々自分の思う所を観るという「致思第八」。君子が常に心がけるべき三箇条の「三恕第九」。政治は民を生かすことを好んで、殺すことを嫌うという政治の根本理念について述べる「好生第十」が入る。なお、第1冊から第5冊までの「孔子家語」には、太宰春台の詳細な註が掲載される。
資料別書名 孔子家語,増註孔子家語
巻号 1,2
請求記号 N121/24/1
出版地 江戸
出版者 書肆嵩山房
発行年月日 1742
ページ数 4,3,1,4,33,27丁
著作権者別称 純,紫芝園,太宰純,太宰弥右衛門,春台,徳夫,千之助
著作権期限 1747
二次利用条件
コピーライト 県立長野図書館
施設名 県立長野図書館