新撰信濃地誌

資料コード 02BK0104162037
タイトル 新撰信濃地誌
分野 歴史 習俗
場所(市町村名)
制作年(西暦) 1894
制作年(和暦) 明治27年
時代 明治
制作者 太田 鶴雄/編
制作者(ヨミ) オオタ ツルオ
大きさ 23
資料解説 大田鶴雄編の『新撰信濃地誌』は、2巻からなる。第1巻は長野県を6小区域にわけて述べ、第2巻は信濃国の総説を記述する。  第1巻からみよう。まず、善光寺平の長野・篠ノ井・稲荷山・屋代・松代・須坂・中野・飯山の諸都市にふれ、名所旧跡の川中島の古戦場・戸隠・秋山などにふれ、産物として蕎麦・大豆・綿・麻・石油などをあげる。  小県及佐久平では、上田・小諸・浅間三宿・碓氷峠・浅間山にふれ、松原湖にもふれる。  松本平では、松本・浅間温泉・豊科・穂高・大町・塩尻などにふれ、産物として生坂煙草をあげる。諏訪平では、上・下諏訪の町にふれ、諏訪湖・諏訪社をあげる。産業は、生糸をあげ、本邦第一とする。伊那の平では、高遠・赤穂・飯田・根羽などをあげ、木曽の谷では福島・木曽山林・御嶽をあげ、義仲の城址・寝覚の床・木曽馬にもふれる。  巻之二では、信濃国全体にふれる。位置としては東海・北陸の両道に介する大国で東西凡43里、南北凡54里、面積凡839方里で、境域は十州に接する。  16郡にわかれ、393町村となる。戸数は凡22万6千余、人口凡116万人。地勢は土地高く、山岳は国の四境を囲み、国内は高山が多く、平地は善光寺平・松本平・佐久及び小県の平・伊那平・諏訪平の5平に分かれる。  河川は千曲川・犀川・天竜川・木曽川の四大河川が大きく、湖沼は諏訪湖・野尻湖・青木・中綱・木崎・松原湖が有名である。  気候は、土地一般が高いが故に風強く、寒い。とくに冬は寒く、氷点下以下になり、諏訪・佐久は寒気がとくに厳しく、盛夏のときも炎暑を感ずることが少ない。森林が多く、原野も未だ開墾に至らざるものが多い。  養蚕が盛んで、農産物では米・麦・大豆・小豆・稗・蕎麦の産額が多く、製糸業が極めて盛んである。
巻号
請求記号 N290/7/
出版地 松本
出版者 小松為吉
発行年月日 1894
ページ数 32丁
著作権者別称 得堂
著作権期限 1920
二次利用条件
コピーライト 県立長野図書館
施設名 県立長野図書館