善光寺縁起 巻第2

資料コード 02BK0104072178
タイトル 善光寺縁起 巻第2
分野 歴史 習俗 口承伝承
場所(市町村名) 長野市
制作年(西暦) 1859
制作年(和暦) 安政6年
時代 江戸
制作者 坂内 直頼/著
制作者(ヨミ) サカウチ ナオヨリ
大きさ 23
資料解説 善光寺ご本尊の故事来歴をつづった霊験譚である。全5巻からなっており、第2巻にあたる巻第二・百済国利益巻の内容は次の通り。月蓋は娘の病苦を取り除きたい一念から遂にお釈迦様の前に参り、今までの罪を懺悔し、如是の命をお救いくださるようお願いした。お釈迦様は「それは我が力にても及ばぬこと。ただ、西方極楽世界におられる阿弥陀如来様におすがりして南無阿弥陀仏と称えれば、この如来様はたちまちこの場に出現され、姫はもちろんのこと国中の人民を病から救ってくださるであろう」と言った。月蓋はお釈迦様の言葉に従い、家に帰るとさっそく西方に向かって心から念仏を続けた。この時、阿弥陀如来様は西方の彼方からその身を一尺五寸に縮め、一光の中に観世音菩薩・大勢至菩薩を伴う三尊の姿で現れ大光明を放った。すると国中の悪疫も治まり、如是の病気もたちどころに完治。月蓋は心底喜び、この三尊仏のお姿を写してこの世界に止め置くことを発願。再びお釈迦様にすがった。お釈迦様は月蓋の願いを叶えるため目連尊者を竜宮城に遣わし、閻浮檀金を竜王から貰い受けることにした。竜王はお釈迦様の仰せに従い、随一の宝物を献上。そして月蓋はこの閻浮檀金を玉の鉢に盛ってお供えし、再び阿弥陀如来様の来臨を請うと、あの三尊仏は宮中に出現した。阿弥陀如来様の嚇嚇たる白毫の光明とお釈迦様の白毫の光明は共に閻浮檀金を照らすと、不思議なことに閻浮檀金は三尊仏そのものの姿に。月蓋はたいそう喜び、終生この新仏に奉仕した。この新仏こそ、後に日本で善光寺如来となる仏様である。時は流れ、百済国では聖明王の治世を迎える。この聖明王は月蓋の生まれ変わりだったが、王はそれとは知らず悪行を重ねていた。ところが、阿弥陀如来様が百済国へ渡り、過去の因縁を話すとたちまち改心。善政を行なうようになった。百済国での教化の後、阿弥陀如来様は次なる教化の地が日本であることを告げ、船で百済国を後にした。
資料別書名 三国伝来善光寺如来縁起,善光寺如来三国伝来物語,平仮名絵入三国伝来善光寺如来縁起
巻号 巻第2
請求記号 N181/14/2
出版地 平安(京都)
出版者 五車楼
発行年月日 1859
ページ数 26丁
著作権者別称 山雲子,白慧,葉山之隠士,坂内,坂内山雲子,雪庭,如是相
著作権期限 1711
二次利用条件
コピーライト 県立長野図書館
施設名 県立長野図書館